P2Pレンタルで「持たない時代」の新ビジネスを作る
近年、個人が空きスペースや物を貸し出す 「P2P(個人間)レンタルビジネス」 が世界的に拡大しています。
Airbnbの成功が示すように、 「シェアすることで新たな収益を生む」 という発想が急速に広がっているのです。
しかし、P2Pレンタルビジネスには 「プラットフォームを作る側」 と 「既存のプラットフォームを活用する側」 の2つの選択肢があります。
どちらが自分に合っているのか?そして、ゼロからスモールスタートでビジネスを始めるにはどうすればいいのか?
今回は、 海外で成功している5つのP2Pレンタル事例を分析し、日本での展開方法を考えます。
P2Pレンタルビジネスの2つの選択肢|どっちを選ぶ?
P2Pレンタルには 大きく2つのビジネスモデル があります。
1. プラットフォームを作る側(P2Pマッチングサービスの運営者)
例:Neighbor(空きスペース貸し出し)、Fat Llama(機材レンタル)、Turo(カーシェア)
✅ メリット
仕組みができれば 手数料収入で継続的な利益を生める
サービスが軌道に乗れば 大きくスケールできる
❌ デメリット
最初の集客が非常に大変(貸し手と借り手の両方を増やさないといけない)
システム開発にコストがかかる(Webサイトやアプリの構築)
2. 既存のプラットフォームを利用する側(貸し手として資産を活用)
例:Neighborで自宅の空きスペースを貸す、Fat Llamaでカメラ機材を貸し出す
✅ メリット
初期投資なしでビジネスを始められる
既にユーザーがいるため、集客の負担が少ない
❌ デメリット
プラットフォーム運営側に手数料を取られる
競合が多いと埋もれてしまう(人気エリア・人気アイテムに集中しやすい)
海外で成功しているP2Pレンタルの事例5選
1. Neighbor(空きスペースのレンタル)
空きガレージや倉庫、地下室などを 「近所の人に貸し出す」 P2Pストレージプラットフォーム。
成功のポイント
✅ 都市部の収納スペース不足に着目
✅ 従来の倉庫サービスより圧倒的に低コストで利用可能
✅ 近隣住民間のP2P取引で安心感を提供
隠れたニーズ
🚀 「一時的に荷物を置きたいが、トランクルームは高すぎる」
既存の倉庫業者(トランクルーム)は、 月額料金が高く、契約が面倒 だった。
そのため、「近所で安く手軽に収納スペースを借りたい」というニーズがあった。
🚀 「空いている部屋やガレージを活用したい」
使っていないガレージや地下室を 収益化したいが、どう活用すればいいかわからない というオーナーが多かった。
Neighborは 「遊休資産を貸し出せる」 という新しい価値を提供した。
日本での類似サービス
概要: モノオクは、荷物の保管場所に困っている人と、自宅の空きスペースを活用したい人をマッチングする物置きシェアサービスです。
引っ越しやリフォーム、出張、留学など、さまざまなシーンで利用されています。
トランクルームよりも手軽で安価に利用できる点が特徴です。
自分のビジネスとしてスタートさせるには?
自分の自宅やガレージを貸し出してみる
地域のFacebookグループで貸し手・借り手を集めてマッチング
InstagramやLINE公式アカウントを使って、地域限定のストレージマッチングを実験
2. Fat Llama(高額機材のP2Pレンタル)
カメラ機材、楽器、ドローンなどの 高額なアイテムを短期レンタルできる P2Pプラットフォーム。
成功のポイント
✅ 高額な機材を購入しなくても利用できる選択肢を提供
✅ 貸し手にとっては「使っていない機材をお金に変える」手段に
✅ 取引ごとの保険システムを導入し、信頼性を確保
隠れたニーズ
🚀 「数回しか使わない機材に何十万円も払えない」
プロ向けの カメラ・ドローン・楽器などは高額で、初心者や単発利用者にとって負担が大きい。
そのため、「必要な時だけ短期間借りたい」というニーズがあった。
🚀 「機材を持っているけど、使わない時間がもったいない」
高額な機材を購入したプロや企業は、 使わない時間が多く、減価償却に困っていた。
Fat Llamaは 「機材を持っている人」と「使いたい人」をつなげる市場 を作った。
日本での類似サービス
Alice.style(アリススタイル)|高額機材のP2Pレンタル
概要: Alice.styleは、最新の家電や美容機器、ガジェットなどを個人間でレンタルできるプラットフォームです。
購入前に試してみたい、短期間だけ使いたいといったニーズに応えています。
LIFULL HOME'S 新生活プラスとも連携し、新生活を始める人々にも利用されています。
自分のビジネスとしてスタートさせるには?
まずは自分のカメラ・機材を貸し出してテスト
YouTuber向けに「撮影機材の貸し出しサービス」として運営
Googleフォーム+Instagramで手動マッチングから開始
3. Turo(個人間カーシェアリング)
個人が自家用車を貸し出せるP2Pカーシェアリングサービス。
成功のポイント
✅ レンタカーよりも手軽で安い選択肢を提供
✅ 高級車・特殊車両の貸し出しで差別化
✅ 貸し手にとっては「遊休資産の車を収益化」できる
隠れたニーズ
🚀 「レンタカーが高すぎる&手続きが面倒」
従来のレンタカー会社は 価格が高く、予約手続きが複雑だった。
Turoは「個人間で直接貸し借りする」ことで、 より安く・手軽に車を借りることができるようにした。
🚀 「週末しか乗らない車を副収入に変えたい」
日本での類似サービス
概要: Anycaは、個人間で車をシェアできるプラットフォームです。
多様な車種が揃っており、オーナーとドライバーの直接取引が可能です。
特定の車種を試したい、短期間だけ車を利用したいといったニーズに対応しています。
自分のビジネスとしてスタートさせるには?
車を持っている人の中には、「平日は全く使わない」という人も多い。
Turoは 「使わない時間を活用してお金を稼ぐ」 という新たな価値を提供した。
地方で「キャンピングカー」「オープンカー」の貸し出しを開始
観光地向けに「特別な車でのドライブ体験」を提供
レンタカー業者では扱えないニッチな車種に特化
4. Spinlister(スポーツ用品のレンタル)
サーフボードやスノーボード、ロードバイクなどの スポーツ用品を個人間でレンタル できるサービス。
成功のポイント
✅ 旅行者が手ぶらでスポーツを楽しめる仕組みを提供
✅ 高額なスポーツ用品を試せる機会を作った
✅ 個人間の取引で、レンタル業者より安価に提供
隠れたニーズ
🚀 「旅行先でスポーツを楽しみたいが、道具を持っていけない」
サーフィン、スノーボード、ロードバイクなどのスポーツは 道具の持ち運びが大変。
そのため、「現地で手軽に借りられる仕組みがほしい」というニーズがあった。
🚀 「趣味で買った道具をお金に変えたい」
日本での類似サービス
概要: シェアカリは、スポーツ用品やアウトドア用品を個人間でレンタルできるプラットフォームです。
キャンプ用品やスキー用品など、高額な道具を購入する前に試したい、または一度だけ使いたいといったユーザーに適しています。
自分のビジネスとしてスタートさせるには?
高額なスポーツ用品を持っているが、「年に数回しか使わない」という人が多い。
Spinlisterは 「使わない時に貸し出して収益化する」 という解決策を提供した。
観光地(京都・沖縄・北海道)でレンタサイクルを個人運営
キャンプ用品・スキー用品の貸し出しを地域特化で実験
5. JustPark(駐車場のレンタル)
個人の駐車スペースを他人に貸し出せるP2Pプラットフォーム。
成功のポイント
✅ 都市部の「駐車場不足」という課題を解決
✅ イベント時の駐車スペースを確保できる仕組みを提供
✅ 空き駐車スペースを収益化できる
隠れたニーズ
🚀 「都心では駐車場が高すぎる&すぐに埋まる」
大都市では 駐車場不足が深刻で、料金も高額。
JustParkは「個人の空き駐車場を貸し出す」ことで、 手軽に安く駐車場を確保できる選択肢を提供した。
🚀 「使っていない駐車場を活用したい」
日本での類似サービス
概要: akippaは、個人の空き駐車場を時間貸しするプラットフォームです。
イベント時や都市部での駐車場不足を解消する手段として利用されています。
事前予約が可能で、スマートフォンから簡単に予約・決済が行えます。
自分のビジネスとしてスタートさせるには?
一戸建てに住んでいる人の中には、「駐車場を持っているが、使っていない時間が多い」という人がいる。
JustParkは 「空きスペースを貸し出して副収入を得る」という新しい発想を生み出した。
花火大会やフェス周辺で「臨時駐車場貸し出し」をテスト
商業施設周辺で「駐車場シェアリング」を開始
まとめ
P2Pレンタルビジネス成功の共通ポイント
💡 ① 既存の市場の「不便さ」を解決する(価格・手続き・利便性を改善)
💡 ② 遊休資産を収益化する新たな価値を提供(空きスペース・機材・車など)
💡 ③ P2P取引の信頼性を高める仕組みを作る(保険・レビュー・本人確認)
P2Pレンタルビジネスを スモールスタートするなら、「どんな隠れたニーズがあるか?」を見極めることが重要!
例えば
P2Pレンタルサービスの成功事例として、Fat Llamaの創設者チャズ・イングランダー氏のエピソードがあります。
彼は、DIY用品やパーティー用品を短期間借りる際に困難を感じた経験から、2016年に友人2人と共にロンドンでFat Llamaを立ち上げました。
このプラットフォームは、ユーザー同士が直接連絡を取り合い、有料で物品をシェアすることを可能にし、ユーザー数を着実に増やし、ニューヨークにも進出しています。
というように、創業者本人が困ったがそれを解決してくれるビジネスがない!という体験からこのレンタルサービスが始まっている。
自身がユーザー目線で考えサービスを構築したことが世の中のニーズに合っていたのだろう。
ビジネスで大切な視点はいかに儲けるか(成功するか)ではなく、いかにニーズにこたえるか?だといえるでしょう。
それをベースに自身のビジネスを考えていけたらと思います。