世間には、たいした商品でもないのに上手く人の心を掴んで、どんどん商品を売る人たちがいます。
それが詐欺師と言われる人たちです。
どうしてそんなに簡単に騙せるのだろう、不思議ではありませんか?
まともに、誠実に商売をしている人が売上をあげれず困っているのに、詐欺師といわれるような人たちは簡単に物やサービスを売っていきます。
学歴が高い人たちでも見抜けず、とことん騙されるまで気付かない。
いや、気付かないどころか自分から進んで買ってしまう。
どうやってこのような状況を作れるのか?
彼らには人の心を支配し、思うがままに人を動かす方法を知っているのです。
ところで、ご存知ですか?マーケティングの世界では、「人は感情で物を買い、理屈で正当化する」ということばを。
マーケターはいかに、「欲しい」という感情を人に抱かせるか、が重要なテクニックになります。
そして、このテクニックを扱っているのが詐欺師です。
つまり、詐欺師からマーケティングのテクニックをたくさん学ぶことができるということになります。
そこで、詐欺師がどの様に人々の感情を操っているのか、『天才詐欺師のマーケティング心理術』から一部引用します。
引用開始
「権威によって自分をアピールする」
人は誰しも、その分野での信用が権威によって裏付けられた人間に信頼を置く。
そこで、自分に権威を持たせるために、とある詐欺師はこんなことをした。
・自分の商品を専門家して複数に分ける
天才詐欺師Dr.ブリンクリーは、とある薬を売っていた。
この薬というのは、ただの瓶に入った普通の液体である。
当時これを「何にでも効く特効薬」と打っていたが、
ある時こんなアイデアを思いついた。
それは、「液体の色を変えて、3つの瓶に分ける」というもの。
つまり、Aという病気には、Aという薬。
Bという病気には、Bという薬。
Cという病気には、Cという薬。
というように、商品を専門化したのである。
すると、どういうわけか、面白いようにその薬は売れるようになった。
「万能薬」を持つ医者よりも「専門の薬」を持った医者の方が、
その道の権威であるとお客は無意識に思ったのだろう。
自分の商品を専門化することで、その道の権威として、自分をアピールすることができる。
引用終り
これは実際のビジネスで応用することは可能です。
例えば売行きの悪い多機能な商品があったとします。いかにそれを専門特化できるかを考えてみてください。
A,B,Cという機能があっても
Aという機能に特化したラベルを貼り、B、Cそれぞれに専門特化したラベルにします。
これを1セットにして売り、売上が跳ね上がったという例もあるほどです。
詐欺師からでも学ぶことはたくさんあります。